田倉裁判勝訴が確定!
以前、このブログで取り上げた富津市の田倉の安定型産廃処分場問題。
谷を産廃で埋め立てられれば、飲み水が汚染される! と反対する住民の力により、2005年千葉地裁で建設差止めが命じられた。業者はすぐに控訴したが、昨年11月、高裁はこれを棄却。
安定型処分場とは、廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、建設廃材、ガラスくず、陶磁器くずの5品目だけを捨てる処分場であるが、事実上は5品目だけであることは困難で、常時、他の有害な産廃が混じって入ってくる。高裁はこれを認定し、住民の暮らしが脅かされると判断した。
業者は再び最高裁に上告。7月4日、最高裁はこれを棄却。かくて、住民全面勝訴が確定した。産廃処分場をめぐる裁判史上、初めての最高裁での住民勝利である。万歳!!!
で、7月7日、県庁で田倉裁判の原告団の記者会見があり、傍聴させてもらった。いつもながら、田中由美子弁護士(左から二人目)のかっこいいことったら!
長い裁判だった。13年前のある日突然、大切な水源地に有害な産廃を埋め立てられることになった住民の方たちにとって、降って湧いた災難だった。
住民は何度も何度も千葉県に「命の水を守ってくれ」と訴えた。そのたびに無視され、退けられ、捨て置かれた。県は業者の利益は守るが、住民の健康には一顧だにしなかった。挙句の果てに、業者のお先棒をかつぐ愚挙に出たのだ。なんと、反対住民の元へ五人の県職員が訪れ、処分場建設に同意するようにと言ってきたのだというからあきれ果てる。
住民に残された道はひとつ、裁判で闘うしかなかった。しかし、業者からは執拗ないやがらせが続き、野菜に農薬がまかれたり、車が壊されたりした。
今日の記者会見で、原告の女性が涙声で訴えた。「裁判は苦しかった。野良仕事や家事に時間が取れず、子どもたちにはずいぶん寂しい思いをさせてしまった。小さかった子ともも今は20歳を過ぎた・・・ でも、自分を曲げずに今日まで頑張って、本当に良かったです」
このあと、住民の方々は県の産廃指導課との交渉に入った。
「最高裁で判決が確定したのだから、県は速やかに処分場の許可を取り消してください」と迫る住民に対し、県は「環境省と相談してから」と今までと同じ言葉を繰り返すのみ。どうやら、自治事務となった今も、自分の頭では何も考えられず、何も決められないらしい。
「法律にのっとって、書類に不備がなければ許可せざるをえない」とこれも百回聞いた言葉をまたも繰り返す。これじゃあ、県の職員は1人でいい。法律の本とハンコがあればこと足りる。県民の健康を守るという言葉は、法律の本には無い。
1人の女性が言った。「県は『処分場許可』という毒薬を私たちに飲ませようとした。でも、裁判所がきちんとした処方箋を出してくれた」
とどめの一発は原告団事務局長鈴木さんの言葉。「裁判でこういう判決が出るような許可を業者に出した千葉県の責任はどう考えるのか?!」
