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2008年10月26日 (日)

10月25日(土) 農薬のいらないガーデニング

わが「有害ゴミゼロをめざす市民の会」。10数年前結成されて以来、ゴミ問題だけではなく、印旛沼浄化や八ッ場ダムなど、ジャンルを問わない幅広い活動を続けてきた。一時は気息奄々、今にも行き倒れるかと思ったが、そこはしぶといオバサンたち、驚異の粘り腰で今日までつなげてきた。

そして今年も志津公民館祭に参加。テーマは「農薬を使わないガーデニング」。代表の宮田さんイチオシのオーガニック・ガーデニスト、曳地トシ・義治ご夫妻を迎えて、すこぶる楽しい講演会となった。

トシ&ハルのコンビは埼玉県飯能市で、農薬いらずの庭造りを広めている。本も3冊出していて、今や各地で講演会の講師として引っ張りだこ状態。

こんな癒し系カップルである。↓

Hikichifusai

中国製ギョーザ事件や汚染米など、クチから入る農薬は大問題になるが、庭にまく殺虫剤や除草剤もれっきとした農薬なのに、無頓着な人が多い。しかも「消毒」などと称しているが、実は「毒」をまいているのだ。

農薬は食べ物から体内に入るのは7~8%。呼吸による摂取が80%以上だといわれる。食べ物からだと消化され腎臓で解毒されてから血管に回るので、比較的被害が少ないが、呼吸器からだと肺から直接血管に回るので、被害が大きくなる。農薬を散布すると、それだけ被害が大きいというわけだ。

曳地さんがクイズを出した。

ハイタカ(小型のタカ)が1年間で食べるシジュウカラの数は何羽でしょうか?

答えは・・・約800羽

では、シジュウカラが1年間で食べるシャクトリムシは何匹でしょうか?

答えは・・・100,000匹(10万匹)

つまり、ハイタカは1年間に800×10万=8,000万匹食べることになる。場合によれば1億匹食べることもあるという。ハイタカ1羽いるだけで、殺虫剤の何倍も虫を退治していることになるのだ。

また、テントウムシもアブラムシを食べてくれるし、蟻はシロアリの天敵で、にっくきシロアリを退治してくれる。ハチ類の多くは寄生バチで、イモムシの体に卵を産み付けて、生まれてきたハチの子たちのエサにする。イモムシは生きながら体の中から食べられて、ついには大きくなったハチの幼虫がイモムシの体を突き破って飛び出してくるのだ。まるで映画「エイリアン」みたい!

ナミテントウムシって、何十種類もの模様があるそうだ。これはほんの一部。↓

Fnami21

そんでもって、これがナミちゃんの幼虫。赤ちゃんのほうが百倍怖い!

030518namitenyouchuu

うちの庭にもよく見かけるが、アブラムシをせっせこ食べてくれるイイヤツなのだ。

害虫は「多い」から害虫。天敵がいれば決して増えすぎない。だから「虫と一緒に庭づくり」。これが曳地さんのコンセプト。虫好きの私にとっては本当に全身全霊で納得できる講演会となった。

生態系のデリケートさを、紙コップをピラミッド型に積み上げることで見事に表現。一番下段の紙コップには地面の中にいるミミズやシデ虫、バクテリアなど、落ち葉や死骸を分解する仕事人。その上の段が植物、その上が昆虫類、その上が小鳥で・・・ ピラミッドの一番上がカッコイイ猛禽類となる。

参加者の一人が舞台に上がり、ピラミッドの一番下の端のカップを引き抜くと、てっぺんのカップまでが崩れ落ちた。

Cupfallen

つまり、土を削ることは生態系のてっぺんまで破壊してしまうことになるのだ。分かったか、山砂採取のハイエナども。

トシさんは実に歯切れのいいしゃべり方、あいかたのハルさんは穏やかにそれを受け止め、二人の間で言葉が気持ちよくピンポンのように行きかう。

楽しい1時間45分の講演会が終わり、ゴミゼロの仲間と記念撮影。

Gomizero


2008年10月24日 (金)

一週間まとめてどうぞ。

10月16日(木) 佐倉西高校ミニ集会

「地域に開かれた学校」をめざして、我が家からも近い佐倉西高校でミニ集会が開かれた。集まったのは西校の先生や父兄はもちろん、近隣の小・中学校の校長先生や父兄。自治会の方々。みんな西校の応援団だ。

授業参観も行われ、私は宮田さんと1年生から3年生までの教室を全部見て回った。フランス語の授業もありびっくり。数学の授業は、黒板の問題がむずかしくてこれまたビックリ。因数分解などすっかり忘れていた。今なら私は確実に落ちこぼれだ。とほほほ。それにしても学生さんたち、髪型も服装も今風のお洒落さんばっかり。授業風景↓ 課題ができた生徒から自習だということで、先生の前に並んで真剣な顔。

Nisikou2

落ちこぼれ↓

Nisikou

10月18日(土) 印旛沼お掃除デー

今日は秋の印旛沼清掃日。ネットの仲間と出かける。軍手と長いはさみ棒を持って、意気揚々と繰り出したが、印旛沼の土手にはあまりゴミがなく、拍子抜け。いつからこんなに綺麗になったんだぁ?と、少々ヤケになりながら歩いていたら、発見! 沼の水際に生えているヤブの中には無数のゴミが・・・ 大雨のときに流れ着いたものと言う説明が市の職員からあったが、本当かなぁ? 

ヤブをかきわけながらゴミ拾いに精を出すゴミ清掃団。↓

Gomidarake

大漁を祝いつつ、風車の前で全員集合。

Fuusha

10月20日(月) 千葉市ネットの報告会

ちばネットの報告会に招かれた。6人の市議が「認知症」、「緑の保全」、「市立病院の現状」などなど、順番に早口で発表。

舞台に立った夫婦漫才?

Houkokukaimike

無事に舞台を終え、ほっと一息。お茶で乾杯するコンビ。↓

Kanpai

10月22日(水) 予算要望書を千葉県に提出

ネットでは毎年「予算要望と政策提案」を県に提出している。

知事にしっかりと読んでほしいと、秘書室長に手渡す。

Yosanyoubou

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2008年10月16日 (木)

議会最終日に吼える! 国有林に手をつけるな!

昨日9月県議会終了。最終日は恒例の「少数会派顔見世興行」となる。全ての議案、請願、意見書を採択するかどうか、立ったり座ったりの態度表明をする前に、「ぜひとも採択してほしい」とか、反対に「これにはこれこれの理由で反対である」という意見表明を「討論」という枠で行うわけだが、大部屋の自民党・公明党は「数の力」という最強(最凶?)の武器があるから、自信満々、黙して座するだけ。ひっきょう、一生懸命登壇するのはネット会派と共産党だけになる。大部屋組からは「少数の暴力だ!」という野次が・・・ あなたがたはいつでも「数の暴力」の上にあぐらをかいているではないか。

最終日、私は三番瀬の調停案と、鬼泪山(きなだやま)の国有林の山砂採取着手を願う請願に対し反対討論を行った。三番瀬は川本さんが文案を担当。私は鬼泪山を守るため、請願に反対する討論に全エネルギーを注ぐ形となった。

前日、小田さんと宮田さんが討論に使う写真パネルを見事に作成。ところが、議会事務局が「本会議の質疑にはパネルなどの議場持込が許されるけれど、討論には前例がなく認められない」と「待った」をかけてきた。そんなのおかしいと、吉川さんや川本さんががんばって無事OKが出た。ホッ

これが、ネット工作班作成の写真パネル。例の山一つ消滅してしまった浅間山である。赤い矢印が隣接する鬼泪山。山砂族が狙う国有林が後ろに広がっている。↓

Sengenyama

さて、。いくら私たちが反対しても、自民・公明の圧倒的数の力で請願は採択されてしまった。こんなひどい環境破壊が許されていいのだろうか。皆さんはどう思われるだろうか? 請願の紹介議員となった江野澤氏(袖ヶ浦市)、吉本氏(富津市)、川名氏(君津市)、信田氏(銚子市)の地元の有権者は、ぜひとも各議員に訴えてほしい。この4氏はそろって、山砂採取を決める審議会の委員でもある。本来は請願の紹介議員になどなるべきではないはずだが・・・

当日の討論。三番瀬は川本さんがブログに貼り付けたので、私は鬼泪山の山砂採取の部分を以下貼り付けます。

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次に、請願第65号「富津市鬼泪山国有林104林班ほかの山砂採取事業の早期着手に向けての土石採取対策審議会の早期開催を求めることについて、反対討論をいたします。

 千葉県南部の市原市、君津市、木更津市、富津市、袖ヶ浦市では、1960年代から首都圏開発のコンクリート材料や東京湾埋立てのために、大量の山砂が採取されてきました。これまで面積にして約3,000ヘクタール(東京ドーム約2300個分)、土量にして約6億立方メートルの山砂が削り取られたのです。現在は羽田空港再拡張のため、更に3,000万立方メートル採取されつつあります。

 今回の請願は山砂資源の枯渇が急速に進んでいるので、新たに国有林から採取をしたいというものですが、民有地を掘りつくした業界が、ついに国有林にまで手を伸ばしてきたものといえます。(ボード提示、)

 請願者である山砂採取の事業者団体は、ちばぎん総合研究所の調査報告書を根拠に事業の正当性を主張していますが、報告書自体が現状認識の誤りと環境保全の視点の欠如という欠陥に満ち満ちており、信頼性に大きく欠けています。

 まず、「現在の社会情勢から東京圏近郊における骨材需要への対応は不可欠だ」という主張ですが、これまでの山砂採取の根拠となった首都圏開発やアクアライン建設、また羽田再拡張などという大型プロジェクトは今後見当たりません。また、近年コンクリートのリサイクル技術が進み、今やリサイクル率98%、大手ゼネコンは山砂など骨材を現場で全てリサイクルしています。品質もJIS規格を満たしており、コストが1.2倍という欠点も需要が伸びれば早晩解消するといわれています。こうした事情が今山砂の値崩れの一因となっており、今後山砂の単価が高騰するとは考えられません。

従って、「本事業を実施すれば地域経済、県内経済への貢献度が高い」という請願者の主張は現状認識に欠けており、加えて、200万年から70万年かけて作られてきた山々を、わずか4,50年で消滅させてしまうに値する経済効果が富津市や千葉県に波及するとは到底考えられません。

環境面でいえば、貴重な森林の伐採による地球温暖化の促進、そして、山を地下深くまで掘り下げることによる地下水系の破壊があります。特に、今回標的にされている国有林一帯には、地元の富津市民の飲料水の3分の1を供給する取水源があり、事業推進は水資源破壊につながります。

また、山一つ消えてしまった浅間山周辺は地面が8センチから20センチも隆起している可能性があると旧建設省地殻調査部の多田あきらさんが指摘しています。あの阪神淡路大震災のあと、構造地質学の学位を持つジャーナリスト藤原肇さんは、「被害が大きかったのは直下型であることに加え、六甲山を2億立方メートル削り砂利を埋めた無理な土地造成が、自然の均衡を崩してストレスを高め、被害を大きくした」と指摘しています。

商工労働常任委員会で自民党の委員は、本請願は「土石採取対策審議会の開催を求めているだけ」の請願であり、事の是非は専門家で構成される審議会で議論をされればよいという主張でありました。

しかし、そもそも、「土石採取対策審議会」の開催は、千葉県に関係する公共事業が前提としてなくてはなりませんが、執行部の答弁でも現在は、県に関係する土石採取を必要とする公共事業はないということです。すなわち、審議会を開催する条件は存在しません。したがって「事業着手に向けて審議会の開催を求める」という本請願の主旨は、あくまでも山砂採取そのものが目的であり、審議会で是非を諮るべき正当な理由はありません。また、本請願の紹介議員4人の方が全員審議会の委員であることから、審議会にかけられればまさにフリーパス状態で事業に許可が出てしまうと思われます。さらに、本請願者は県議会で請願を審議する前に、国の機関である関東森林管理局に、事前に根回しをしている事実も明らかにしています。

自民党の皆さん、環境破壊、生態系破壊が火を見るよりあきらかなこのような事業の後ろダテになって、数の力で押し通すことに疑問はもたれないのでしょうか?

「森林保全のために森林税を県民から一律に徴収すると主張する一方で、貴重な国有林の山を消滅させても良いとお考えなのでしょうか。このような矛盾が県民に理解されるとお考えなのでしょうか。

又、知事は審議会の開催の是非を決定する行政機関の長であり、生物多様性などの施策を推進している責任者です。このような請願が仮に採択されても、しっかりと問題の本質を慎重に見極めることを強く要請して、反対討論とします。


2008年10月12日 (日)

まつりごと2題。政治と秋祭り!

確か、麻生総理はちょっと前までは「首相になってまずやることは解散総選挙で国民の信を問うこと」とおっしゃっていた。ところが昨今は、「財政再建よりも景気をよくすることが先決」などとバカの一つ覚えのように繰り返し、「そのためには選挙ではなく政局安定」などとぬかす始末。ついには総選挙は来年にもつれこむのでは?などとささやかれる次第に・・・

「話が違うじゃないか」と聞かれた麻生氏、「文の前後を読んでいただければ私の真意が分かるはず」などとアジの開き直り。まさにおのれの言葉に全く責任を持たない虚言の主と言える。

言葉といえば、久しぶりに「政治家の言葉の力」というものを堪能した。10月3日の新党日本の田中康夫さんの代表質問だ。30分間の独演会。田中さんの博覧強記ぶりにびっくりだが、官僚主導の国家の仕組みが実に分かりやすく語られる。以下のURLをクリックすると、動画が見られます。

ttp://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/library/reference.php?page=1&cd=2853&tx_mode=consider&sel_kaigi_code=0&dt_singi_date_s=2008-09-12&dt_singi_date_e=2008-10-09&tx_speaker=%C5%C4%C3%E6%B9%AF%C9%D7&sel_speaker_join=AND&tx_anken=&sel_anken_join=AND&absdate=no&sel_pageline=10&dt_calendarpoint=2008-09-11&abskaigi=no

さて、本日は午前中、わが選挙区の予定候補者奥野総一郎さんの総決起集会。鳩山由紀夫幹事長も出席して、1000人規模の大ホールが立ち見も出るほどの大盛況となった。

奥野さんに推薦を出した市民ネットワーク千葉県代表として、私は舞台でご挨拶をしたが、鳩山さんと同席できるこんないい機会はないとばかりに、「民主党はマニフェストに八ッ場ダム中止を入れてください」と言った。

すると鳩山さん、「入ってる、入ってる」と大きくクビを縦に振るではないか。ラッキー! 「良かったー!」と思わず小躍りする私に会場から暖かな拍手が送られ、心底嬉しかった。鳩山さん、ホンマでしょうな。

奥野さんは千葉市長選のときよりスリムになり、演説もうまくなった。自分が総務省のエリート官僚だったときの話しが面白かった。国会議員の質問に対する大臣答弁は全て官僚が書いているのだが、ある日、某大臣、答弁用紙を1枚すっとばしてしまった。しかし、質問している議員をはじめ、誰一人気がつかなかったという。

政官癒着の構造を知り尽くした奥野さんだからこそ、政官癒着に大ナタをふるえる。がんばれ奥野さん!!! 写真は本日、鳩山さんと奥野さんにはさまれて。

Hatoyamaokuno

このあと、午後遅くさくらネット事務所から臼井駅に行くさい、奥野さんの自転車部隊と遭遇。がんばってるねー

Jitenshabutai

さて、本日はこの他にも山王小学校での防災訓練、そのあと佐倉の秋祭りへと、目が回るように忙しい1日だった。久しぶりの秋祭りは、素晴らしい山車(だし)の姿にほれぼれ。こんなデッカイ山車が何台も通りを練り歩き、勇壮に回転する。↓

Dasi

大物にまさって、端っこのほうにこんな小さな御輿がひっそりと鎮座していた。いなせな造りのオジサンを見て、思わずパチリ。

Littlemikosi


2008年10月11日 (土)

千葉県の山を売り渡す議員たち

10月9日、常任委員会が開かれた。

私は「健康福祉常任委員会」だが、同時に開かれている「商工労働常任委員会」が気になって仕方がなかった。商工のほうには、前回ブログに書いた「鬼泪山の国有林を山砂採取場にしたい」請願が出されたのだ。

山を削って山砂を採る場合、「審議会」にかけられ、やって良いか諮られる。この審議会がクセ者で、出された議案は全てGO!となる。出されたら最後なのだ。しかも、今回請願をとりついだ「紹介議員」は全員、審議会のメンバーだ。前回も書いたが、これでは公正な審議などできるはずがない。

常任委員会当日の模様は、傍聴した川本さんやネットの仲間から聞いたが、みんな「ハラワタが煮えくり返った」と憤慨していた。

商工労働常任委員会に所属する同僚議員の小宮さんが、がんばって反対の意見を色々言ったが、自民党の議員は全員聞く耳持たず、しかも山砂業者がちゃんと控えており、いかに山砂採取が必要か意見陳述をしたというのだ。最初から「出来レース」だったフシもあり、シナリオどおりに進んだにすぎない。

一方でまことしやかに「森林税」を県民から徴収して森林を守ろうなどと声高に主張し、一方で国有林を根こそぎ削り取る。よくこんな「まやかし」ができるものだ。しかも、一部の山砂業者のフトコロを潤すために、県民の大切な財産である房総の山を消滅させていくのだ。

百歩譲って、アクアラインや羽田再拡張などという国家的プロジェクトがあればまだ言い訳もたつかもしれないが、そんなものも何もない今、今後50年にわたって、この山々から1億立方メートルもの砂を削りとるというのだから、金に目がくらんでの環境大破壊としかいいようがない。

こんな野蛮な事業を許すなら、千葉県堂本知事の言う「生物多様性」ナンタラカンタラは、県民をあざむくお題目に過ぎず、世界中の笑いものになるだろう。

さて、下の写真をご覧いただきたい。ここは館山道の富津中央インターがある場所だが、実はちょっと前までここは「浅間山」だった。山砂採取業者によって、200メートルの山が丸ごとひとつ、すっぽりと削り取られて消失した跡なのである。広漠と茶色い砂地が広がっている・・・

Img073

そして隣接する鬼泪(きなだ)山がまたもや消滅しようとしている。山砂は東京のビル建設などに使われる。千葉の山が消え、その跡地に残土・産廃が入れられる。こんな請願の片棒をかつぐ自民党の皆さん、あなた方は千葉県を東京のゴミ箱にして平気なのか! 


2008年10月 4日 (土)

鬼も泣く・・・山が消える!

9月議会も代表質問、一般質問が終わり、あとは8つの常任委員会を残すのみとなった。

代表質問は市民ネット始まって以来初めての「代表質問」を川本さんが行ったが、準備万端・用意周到、こなれた言葉による実に聞き応えのある質問だった。堂本県政2期7年半を、公共事業・環境保全・情報公開など多角的に問いただし、知事の政治姿勢を焙り出した。

代表質問は知事が主に答えることになっており、一般質問のときのように「そっけなく」知事は逃げることができない。しかし、川本さんの質問の鋭さに比べ、知事答弁は切れないナマクラ包丁のように実に鈍く、論点をぼかし、まともに答えたものはほとんどなかった。特に、私が担当した「八ッ場ダム」に関しては、「なぜ現場に行かないのか」の問いに、「国交省から説明を受けている」「八ッ場ダムは治水・利水の面で必要である」と今まで通りの「国からの説明」鵜呑み・マルノミ答弁に終始した。「行かない」理由については全く触れず、誠実さのかけらも感じられない。アメリカの国立公園には喜んで行くのに、すぐ近くの国指定名勝地の吾妻渓谷(八ッ場ダム予定地)にはなぜ行けないのか!

ところで、商工労働常任委員会にはとんでもない「請願」が出されている。

なんと、国有林を山砂採取場にしたいという請願なのである。出願人はもちろん山砂業者。6社が作る同業会の名前で出されている。

現場は鬼泪山(きなだやま)にある国有林。山砂採取で山が丸ごと一つ消滅したことで有名な浅間山(せんげんやま)に隣接した広大な山である。またもや巨大な山砂採取が始まる! これは大変と、会派の4人+地元住民の方々と10月3日、視察に出かけた。

まず、かつて浅間山だった場所、今は広大な荒地になっている場所から、鬼泪山国有林の方角を望む。↓

Sisatudan

周辺は山が消えた一帯だが、頑として自分の土地を売り渡さなかった剛の者もいたとか。しかし、その方が亡くなると業者の手に・・・ ご覧のようにポツンとその部分は残っており、今も砂が採られている。↓

Sengenyama

これは国有林に隣接した民間の斜面。山砂が採られたあとに植林をして30年経つというが、いまだにこのように無残な山肌を晒している。

Yamahada

これが国有林を有する鬼泪山。マザー牧場で有名な鹿野山へと続く巨大な山塊だ。国有林は手をつけてはいけないと思いきや、「資源の循環利用林」に指定されれば、伐採OK,山砂採取もOK,ということだ。あああ・・・

Kinadayama

山に分け入ったが、かなりのでこぼこ道で、現場の国有林地には行けず、入り口への入り口と言った山道で涙を呑んだ。

今回の現場はなんと1億立方メートルもの山砂が取れるという。東京ドーム100個分に相当する山砂だ。請願者は、「ここは、東京圏におけるコンクリート骨材の需要にこたえられる数少ない立地環境にある」として、富津市の経済活動、地域の活性化のためにも必要な事業であるとぶちあげている。

やれ、やれ、またもや東京のために千葉の山を差し出すのか。富津市の経済のためなどと言っても一部の一時的な利益だ。そんな目先の利益のために、数百万年かかってできた貴重な緑の山を、未来の子どもたちから奪っていいのか。一部の産業活動のために、環境破壊や資源の収奪が許されるのか。

しかもおかしなことに、山砂採取事業の認可にあたっては「千葉県土石採取対策審議会」に諮問されるのだが、今回の請願の紹介議員になっている自民党の県議4人が、全員審議会の委員なのだ。これじゃあ審議の公正さなど、はなから期待できない。八百長試合そのものだ。

請願者は、「ちばぎん総研」による現地の調査報告書を提出しているが、これもとんでもないシロモノだ。山砂採取ありきの立場で「近年周辺地域で山砂が枯渇してきたので、当該地区から採ることは極めて望ましい」という請願者の意向に沿った報告書になっている。「環境」の視点はゼロで、『山肌がむき出しになっている光景を見て、環境破壊の視点から山砂採取事業そのものについて否定的な考え方を主張する向きもみられる」などと、極めて非科学的・感情的・ナンセンスな指摘しかない。

更に噴飯モノは、自民党が最近やたらリキを入れている「森林環境税」だ。森林を保全するために、県民から一律500円ほどを税として取り立てるというものだが、一方で森林保護を訴え、その一方でばっさりと森林を伐採していくなど、県民を愚弄しているとしか言いようがない。

鬼が泣いている。山が吼えている。木々が身悶えしている。なんとしてもこの事業はストップさせなければならない。


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