10月25日(土) 農薬のいらないガーデニング
わが「有害ゴミゼロをめざす市民の会」。10数年前結成されて以来、ゴミ問題だけではなく、印旛沼浄化や八ッ場ダムなど、ジャンルを問わない幅広い活動を続けてきた。一時は気息奄々、今にも行き倒れるかと思ったが、そこはしぶといオバサンたち、驚異の粘り腰で今日までつなげてきた。
そして今年も志津公民館祭に参加。テーマは「農薬を使わないガーデニング」。代表の宮田さんイチオシのオーガニック・ガーデニスト、曳地トシ・義治ご夫妻を迎えて、すこぶる楽しい講演会となった。
トシ&ハルのコンビは埼玉県飯能市で、農薬いらずの庭造りを広めている。本も3冊出していて、今や各地で講演会の講師として引っ張りだこ状態。
こんな癒し系カップルである。↓
中国製ギョーザ事件や汚染米など、クチから入る農薬は大問題になるが、庭にまく殺虫剤や除草剤もれっきとした農薬なのに、無頓着な人が多い。しかも「消毒」などと称しているが、実は「毒」をまいているのだ。
農薬は食べ物から体内に入るのは7~8%。呼吸による摂取が80%以上だといわれる。食べ物からだと消化され腎臓で解毒されてから血管に回るので、比較的被害が少ないが、呼吸器からだと肺から直接血管に回るので、被害が大きくなる。農薬を散布すると、それだけ被害が大きいというわけだ。
曳地さんがクイズを出した。
ハイタカ(小型のタカ)が1年間で食べるシジュウカラの数は何羽でしょうか?
答えは・・・約800羽
では、シジュウカラが1年間で食べるシャクトリムシは何匹でしょうか?
答えは・・・100,000匹(10万匹)
つまり、ハイタカは1年間に800×10万=8,000万匹食べることになる。場合によれば1億匹食べることもあるという。ハイタカ1羽いるだけで、殺虫剤の何倍も虫を退治していることになるのだ。
また、テントウムシもアブラムシを食べてくれるし、蟻はシロアリの天敵で、にっくきシロアリを退治してくれる。ハチ類の多くは寄生バチで、イモムシの体に卵を産み付けて、生まれてきたハチの子たちのエサにする。イモムシは生きながら体の中から食べられて、ついには大きくなったハチの幼虫がイモムシの体を突き破って飛び出してくるのだ。まるで映画「エイリアン」みたい!
ナミテントウムシって、何十種類もの模様があるそうだ。これはほんの一部。↓
そんでもって、これがナミちゃんの幼虫。赤ちゃんのほうが百倍怖い!
うちの庭にもよく見かけるが、アブラムシをせっせこ食べてくれるイイヤツなのだ。
害虫は「多い」から害虫。天敵がいれば決して増えすぎない。だから「虫と一緒に庭づくり」。これが曳地さんのコンセプト。虫好きの私にとっては本当に全身全霊で納得できる講演会となった。
生態系のデリケートさを、紙コップをピラミッド型に積み上げることで見事に表現。一番下段の紙コップには地面の中にいるミミズやシデ虫、バクテリアなど、落ち葉や死骸を分解する仕事人。その上の段が植物、その上が昆虫類、その上が小鳥で・・・ ピラミッドの一番上がカッコイイ猛禽類となる。
参加者の一人が舞台に上がり、ピラミッドの一番下の端のカップを引き抜くと、てっぺんのカップまでが崩れ落ちた。
つまり、土を削ることは生態系のてっぺんまで破壊してしまうことになるのだ。分かったか、山砂採取のハイエナども。
トシさんは実に歯切れのいいしゃべり方、あいかたのハルさんは穏やかにそれを受け止め、二人の間で言葉が気持ちよくピンポンのように行きかう。
楽しい1時間45分の講演会が終わり、ゴミゼロの仲間と記念撮影。
