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2008年11月25日 (火)

ミサイル1発5億円!

昨年自衛隊習志野駐屯地にパトリオットミサイル3(PAC3)が運び込まれて早1周年。あのときは首相は福田さんだったっけ? 1年足らずで首相が変わり、自衛隊イラク派兵が憲法違反という判決をくだされ、田母神クーデーターもどきが起きた。光陰ミサイルのごとし。

今日24日、PAC-3強行配備1年に際し、抗議する市民集会を新津田沼駅周辺で行った。あいにくの氷雨がショボショボ降る中、大勢の参加者が気勢をあげた。

Park

そしてこれがPAC-3の実物大模型↓ 実物は1発5億円だが、これは・・・

Misile

実は今日のデモ行進を警察に届出をしたさい、この模型をデモに参加させたいと申し出たら、「武器(!)はまかりならん!」ということで許可されなかった。えっ、えっ、えっ???

吉川さんが猛烈抗議をして、結局OKになったが、警察って何を考えてるのか??? しかも、夜中の一般国道を、巨大トレーラーやマンモス・ダンプにPAC-3のパーツを載せて、実際に運んでいるのだ。このほうが、よっぽど危険だと思うのだが・・・

本物のミサイルはというと、今月の20日、ハワイ沖で実射訓練をやったとき見事に「敵側ミサイル(もちろん演習用」を打ち落とすことに失敗した。いつ、どこから飛んでくるのか分からないことが原因だそうだから笑っちゃう。前回の訓練ではきちんと何時何分何秒に、どこそこ方面から飛んでくるというのが事前に分かっていたから、ちゃんと打ち落とせたのだと言う。

事前に分かっていなければ役に立たないシステムをなぜ作るのか。

答えはただひとつ。「先制攻撃」を前提としているのだ。憲法9条もへったくれもないではないか。

今回失敗したハワイ沖実験では、62億円があぶくとなって消えてしまった。

ところで、ミサイルを運ぶには台車がいる。わが実行委員会の優秀なる工作員が、このようなキャリアーを作った。

Carrier

車輪に注目! 工作員さんの双子の孫の乳母車だったのだ。

2008年11月19日 (水)

岐阜で、見た!聞いた!感動した!

世の中、定額給付だバラまきだ、党首会談だ2次補正だ、などとかまびすしく、総選挙が来年4月? いや、小沢のゆさぶりで早まる? などと益々お先真っ暗となってきた。ともかく、漢字も空気も読めない首相には早くお引取り願いたいものだ。

さて、先週の話になるが、11月13~14日に、化学物質過敏症と農薬の問題について先進的取り組みをしている岐阜県へ視察に行った。

日ごろから千葉県と千葉市の化学物質過敏症への態度に業を煮やしていた患者のKさんが、「百聞は一見にしかず、岐阜へ行きましょう!」とハッパをかけてくれたおかげで、千葉ネットの代理人湯浅さんが日程を組んでくれ、さくらネットの代理人伊籐さんも参加の総勢4人の視察となった。

しかし、案の定私の日程が厳しく、13日は12月議案説明と決算審査のヒアリングがドサッと入り、みんなに遅れて夜7時に岐阜市のホテルで合流した。

そこでお会いしたのが岐阜市の患者Oさんと岐阜市議の高橋さん。Oさんは20数年前から、ご家族全員が、有機リン系スミチオンなどの農薬による体調異変に見舞われ、特にお子さんは重篤な被害を浴びて、その後の人生を一変させられた。

しかし、Oさんのすごいところは、外出先で「うん?頭が痛い、吐き気がする。農薬かしら?」と気がつくと、黙っていないで必ずその建物(図書館や美術館)の管理者に伝えるところだ。また、岐阜市や岐阜県とも辛抱強くかけあって、対策を少しずつ実現させてきた。彼女の手となり足となったのが高橋市議であり、岐阜市議会棟の殺虫剤散布をやめるよう議会で取り上げた。

翌日は、岐阜県議会へお邪魔する。岐阜県側は、総務部管財課、健康福祉部生活衛生課、農政部農業技術課、教育委員会の出席となり、和やかな雰囲気で意見交換が始まった。

岐阜県は「県有施設における病害虫防除に関する基本方針」を策定、今年4月から施行している。中身はIPM方式(総合的病害虫管理)にのっとったもので、県有施設においてはできるだけ農薬(殺虫剤)を使わず、虫の生態をよく理解して発生抑制(日ごろから病害虫が発生しにくい環境づくり)と捕殺を基本としている。

千葉県も化学物質過敏症に関する庁内連絡会を立ち上げたが、岐阜県のように、まずは県有施設への対策から始めればとうだろうか。具体的で、対策と効果が県民によく分かる。また、当然管財課が所管課となるから、農薬に対する農林と健康福祉部、環境部の間の認識のずれや距離感を、第三者的立場で調整できる。

このあと、県立美術館へ向かった。ここも、館長さんや学芸員の方がにこやかに応対してくださった。

Bijutukanmtg

この美術館では、大切な作品群を病害虫から守るため、「低酸素処理」をほどこしている。つまり、2ヶ月間作品を低酸素のテントの中に保管して、虫を殺すのだ。また、外から虫が入ってこないよう、入り口各所の足元には、虫が貼り付くシートが敷かれている。もちろん、このようなおなじみの武器も!

Goki

普通美術館では室内いっせいに「殺虫ガス薫じょう」を行っている。しかし、岐阜県立美術館のある若き学芸員が、6年前、作品を運んでいる車内で同僚が猛烈な吐き気に苦しむのを見て、これは大変だと気がついた。

時を同じくして、美術館を訪れた前述のOさんも、気分が悪くなり館長に訴えた。「美術館に入れません!何をまいているのですか?」 これを受けた美術館側の対応は早かった。学芸員のHさんが中心となって、IPMに取り組み始めたのだ。

それから試行錯誤して、コストもかからず、環境にもやさしい現在の方式にたどり着いたという。まだまだ研究の最中だということで、こういう熱心なセンスのよいスタッフが一人いることで、周囲の環境ががらりと変わるのだと痛感した。

また、こういう感性を受け止めた館長の言葉も素晴らしかった。

「ガス薫じょうは作品も傷める。しかし、作品を傷めるより、もっと人間を痛めるのです」

このあと、たまたま開催されていたロシア・アヴァンギャルド展を「せっかくだから」と、駆け足で鑑賞。日本でも有名なマレーヴィチの作品が圧倒的な存在感を見せていた。タイトルは「スーパーナチュラリズム」。大地にしっかりと立つロシアの農婦である。彼女も自然の一部なのだ。ひるがえって、農薬にまみれた日本の大地は、アンチ・ナチュラリズムなのか・・・

Img088

2008年11月11日 (火)

知事に「山砂」反対の要望書提出

再三このブログで取り上げてきた富津市の「鬼泪山国有林の山砂採取」問題。一部の自民党県議(吉本氏、川名氏、江野澤氏、信田氏)が山砂採取事業者の請願紹介議員となり、県民の大切な国有林を削り取って山ごと消滅させてしまおうという、環境破壊事業である。

これはどげんかせんといかんばい、という訳で、立ち上げましたぞ市民の会。その名も「鬼泪山<国有林>の山砂採取に反対する連絡会」!

10月末に立ち上げ、みんな忙しい中を声掛け合って、知事へ要望書を提出しようと頑張ってきた。自民党県議が紹介議員となって、「鬼泪山(きなだやま)国有林の山砂採取に早く着手できるよう審議会を早急に開くように」という請願が9月県議会で通ってしまったので、「知事には審議会を開くにあたっては慎重なる態度を求める」という要望書である。

なにやら奥歯にタクアンがはさまったようなタイトルだが、いかんせん、請願が通ってしまったので、「審議会を絶対開かないよう」と言いたいのに言えないもどかしさ。

短時間だったが、富津市民の賛同人が70人、他市からの46人も入れると116人も集まった。団体は今のところ16団体。そして、本日の知事面談には富津市民中心に20人が参加。

まずは連絡会の代表となった藤原さんが知事へ要望書を手渡した。立派な大テーブルがなかなかに厳しい距離となり、私たちのもどかしい思いを表しているようだ。↓

Youbousho

要望書には、富津市民の飲み水の36%を占める天然水が鬼泪山周辺からの湧水であり、山を破壊することは市民の水源を破壊することである、など6項目の問題点を指摘している。

知事は、「皆さんの思いは私と全く一緒。私も国有林を守りたい。だけど、請願が通ったので、審議会を開かざるをえない。皆さんから要望を受けてハイ、そうですか、などとストップさせることはできない。もっとマスコミに働きかけたり、必死になって県民が動かなければダメよ」

それはそうだが、知事の力と市民の力とでは雲泥の差がある。オバマさんと小島よしおくらいの差があると思う。いい意味での知事の権限も最大限に使ってほしい。もちろん、私たちだって、がんばる。でも、遠い富津市からはるばる出てきた高齢の人たちに、「もっとがんばれ」と叱咤激励するのはなんだかむごい気がする。

知事面談のあと記者会見。その後、山砂採取を所管する商工労働部長に会いに行く。↓

Shoukouroudou

明日はいい記事が出ますように。

以下、知事に提出した要望書全文を貼り付けますので、お読みください。

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千葉県知事堂本暁子様
                                      2008年11月10日

                      

鬼泪山国有林の山砂採取事業着手のための土石採取対策審議会の開催に関して、堂本知事の慎重なる判断を求める要望書

  日ごろより県民の視点に立った県政運営に敬意を表します。


 さて、10月15日の県議会最終日、請願「富津市鬼泪山国有林104林班ほかの山砂採取事業の、早期着手に向けての土石採取対策審議会の早期開催を求めることについて」が自民・公明の賛成多数で可決されました。

 新聞報道によりますと、知事は「国有林は国民の財産であり、審議会の多数決だけで決めるのではなく、広く県民の意見を聞いて判断したい」というご意見である一方、「県議会で採択された請願を無視できず、早ければ年内に土石採取対策審議会を開きたい」とのことです。しかし、これまでの審議会が、山砂採取事業に認可をおろすことを前提に開かれてきたことはご承知のとおりです。

 鬼泪山国有林の山砂を採取することには次のような重大な問題点があります。

1.富津市民の生活用水の約36%をまかなっている地下水源に重大な影響をもたらす。また、染川・湊川流域の灌漑用水にあたえる影響も看過できない。

2.  山砂を洗う際に生ずる多量の泥土が海に流出し、富津市竹岡から大貫に至る沿岸の海底に堆積して、漁業に深刻な影響を及ぼす。

3.山を丸ごと削る土砂採取は山体浮上現象を引き起こし、周辺地域の地盤隆起、地下水位の低下など、修復不可能な被害が生じる。

4.現場はマザー牧場至近距離にあり、景観破壊による観光資源消失は、県及び地元自治体や住民に大きな経済的損失を与える。

5.生態系や生物の多様性が損なわれ、豊かな里山が受ける打撃は計り知れない。

6.土砂運搬用の車両が激増し、周辺住民の生活や交通安全に悪影響をもたらす。

 

堂本知事は2008年度アクションプランの施策20で「美しい千葉の森林(もり)づくり」を掲げ、「本県の森林は、今後増大する土砂採取等の開発に伴い環境や景観の悪化が見込まれる。緑の社会資本である千葉の森林を蘇らせ、次代に引き継ぐために、林業振興を柱とする施策を抜本的に見直し、森林の公益的機能の持続的な発揮を目指す施策へ転換を図る必要がある」と説かれています。今回の鬼泪山国有林の山砂採取は、堂本知事の目指す「美しい千葉の森林づくり」を真っ向から否定するものではないでしょうか。

以上、堂本知事におかれましては事前に現地視察をおこない、地元富津市の市民や自治体を始め、近隣住民、観光団体、自然保護団体等との意見交換のうえ、土石採取対策審議会の開催には慎重の上にも慎重なる態度を貫くことを強く要望いたします。

             

                  

                         鬼泪山「国有林」の山砂採取に反対する連絡会

             代表・藤原寿和(残土・産廃問題ネットワークちば) 
                                   (賛同団体は裏面・個人名は別紙に記載)

2008年11月 8日 (土)

えらいぞ!名古屋高裁

前回のブログでも触れた田母神自爆チョー。彼が「そんなの関係ねぇー!」と、裸で踊ったかどうかは分からないが、ともかく切って棄てたのが今年4月名古屋高裁が出した「自衛隊イラク派兵違憲判決」。

この判決の意義を改めて問い直そうという集会が11月3日行われた。ワタシはパネルディスカッションの進行係をおおせつかり、ちょっぴり緊張。なんたって、パネラーがすごすぎる。今回の全国訴訟の中心となった弁護士川口創(はじめ)さん、千葉県が誇る人道派弁護士広瀬理夫(よしお)さん、千葉大学教授の論客小林正弥さんという頭脳明晰、舌鋒鋭角、論理明快、明朗会計・・・ ああ4文字熟語はむずかしい、とにかくオツムが切れまくる3人を相手にまとめなくちゃいかんのだから、オヤジギャグを考える暇もない。

川口さんが最初に1時間の講演を行ったが、素晴らしいわかりやすい内容だった。名古屋高裁の判決が画期的だった点を整理するとーーー

1.判決文に、ファルージャ掃討や残酷兵器の使用などがしっかりと書き込まれ、悲惨な戦争の実態が浮き彫りにされている。昨年6月時点でのイラク人死者が65万人を越えたという記述は、公平性の点で目を見張るものがある。(WHOは22万人としている)

2.判決の焦点ーーー                                         ーー「現在イラクにおいて行われている航空自衛隊の空輸活動は、政府と同じ憲法解釈に立ち、イラク特措法を合憲とした場合であっても、武力行使を禁止したイラク特措法2条2項、活動地域を非戦闘地域に限定した同条3項に違反し、かつ、憲法9条1項に違反する活動を含んでいることが認められる。 

◆ここがすごい! 今まで改憲派は憲法9条の2項(軍隊を持たない)をターゲットにしてきた。戦争(武力行使)の永久放棄という「1項」を変えようという動きはない。その第1項に違反しているというのだから、エド・はるみ以外は誰も「グー!」の根も出ないだろう。で、イラク派兵の何が9条1項に違反しているかというと、陸上自衛隊がサマワから撤退したあと、空自は残り、クウェートからバグダッドまで、アメリカ兵を中心とした多国籍軍を1日数回運んでいる点だ。これは「他国による武力行使と一体化した行動であり、自らも武力の行使を行ったと評価せざるをえない」 と判決文は明快に断じている。パチパチ

まさに、自衛隊はイラクで戦争をしているのだ。 

今回の判決をタテにとって、政府の軍事行動にタガをはめることができる!川口さんが「若気の至り」で裁判にしゃにむに取り組んだ話しを聞いていると、「あきらめてはいけない」という強いメッセージが伝わってきた。 

写真左から、大野、川口さん、広瀬さん、小林さん、

Irakuikenhanketu                                     

2008年11月 6日 (木)

あらま、オバマ!!!

アメリカ大統領選挙は予想通り民主党バラク・オバマ氏当選となった。

今回の大統領選挙を通じて、改めて思い知らされたのは「言葉の力」だ。アメリカ人は小学校からスピーチ力とディベート力を鍛えられるとは聞いているが、やはり演説のうまさでは日本人はかなわないと痛感した。

選挙戦終盤は両候補ともネガティブ演説を繰り返していたが、笑ってしまったのがマケイン候補が「オバマ氏は、国防総省や議会を爆破し、市民を殺害したテロリストと友人だ」と電話攻撃をしたとき。

オバマ氏は慌てず騒がず「彼が爆破を繰り返していたとき、僕は8歳の子どもだった」

オバマさんの当選演説も素晴らしかった。

「もし、建国者の夢が現代にもまだ生きているのか疑問に思ったり、米国の民主主義の力を疑ったりする人がいたら、こういいたい。今夜が答えだと。若者と高齢者、富めるものと貧しいもの、民主党員と共和党員、黒人と白人、ヒスパニック、アジア系、アメリカ先住民、同性愛者とそうでない人、障がい者とそうでない人が出した答えだ・・・・略」

今まで大統領選挙の当選演説で、アメリカ先住民や同性愛者のことを最初に述べた人がいただろうか。

なんとも美しく力強い演説に打たれたあと、ひるがえって日本の政治家の言葉の貧しさに呆然となる。麻生首相の演説の中身と品のなさは絶望的だ。これは政治家だけの問題ではなく、官僚やマスコミ、日本全体が言葉の力を失っているからなのか。言葉を軽視しているからなのか。だから、「失言」以前の幼稚でおばかな言葉が軽々しく出てくるのだろうか。

今回、「日本は侵略国家ではない」という論文を発表して更迭された田母神幕僚長は、今年4月、名古屋高裁が「自衛隊イラク派遣は憲法違反である」と判決を出したさい、「そんなの関係ねぇー」と言い放った人物である。あの裸の小島よしおをパクッタのである。

小島よしお、あんのじょう、消えてしまったなぁ・・・ この寒空でまだパンツ一丁で頑張っているのだろうか・・・などと言っている場合ではない。

天下の幕僚長が、いやしくも高等裁判所という天下の司法機関の決定を、そんなの関係ねーのひとことでぶった切ったのである。更に問題なのは、この失言というより「あ放言」が当時あまり問題にされず、彼の進退問題には一切発展しなかったことだ。あのとき、もっと名古屋高裁の判決のもつ重大性と、それを一顧だにしなかった(ように見える)政府首脳の問題点を私たちが認識し、マスコミも指摘していたら、あの時点で幕僚長をクビにできたはずだ。

ともかく田母神氏にあられては、今後は小島よしお氏とコンビを組んで、自衛隊基地を慰問してもらいたい。服は着衣してよろしい。

どうも、格調高くアメリカ大統領演説から始めたのに、やっぱり変な方向へ私の思考は傾いていく。しかし、このイラク違憲判決のことは、先日学習会をしたばかりなので、時間をおいてこのあと詳しく報告したい。

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