午前11時より千葉八ッ場裁判最後の口頭弁論。ピッカピカの新しい千葉地裁に入る。今回も傍聴席は満員。昨日の東京裁判の住民敗訴がよほど嬉しいのか、老獪弁護士B氏の頬はゆるみっぱなし。
例によって、淡々と議事(?)進行、と思いきや、次回6月23日の結審について、老獪弁護士B氏より注文が出た。なんと、結審に出す原告側の最終弁論書を「3週間前にくれ」と言うのだ。それを読んで反論を提出するとのこと。ば、ばかな! 最終弁論というのは最終回に、双方「セーノ!」で同時に出し合うものではないか。それを、原告側のを先に出させ、それを読んでから反論を書いてチョンにするとは、自分を有利にするための卑怯な手段である。さすがの裁判長もこれは却下。
しかし、昨日の東京裁判の判決は、「お上の決めたことに民は口出しするな」という前時代的なひどいシロモノだった。結論が先にあって、それにあわせるために、東京都のいい分を全て認めた。せめて、過剰な水需要予測を改めさせるよう指摘するなど、行政側への言及があれば・・・
裁判終了後、中丸弁護士らによる説明会。嶋津さんの怒りをこめたコメントがみなの胸を打つ。
江戸のカタキを、千葉で打とう!
さて、このあと八ッ場ダムをストップさせる千葉の会の幹事会。ばたばたと今後のイベントや会報作成について決める。
午後3時に県ネットを飛び出して、東京へ入江さん吉澤さんと急ぐ。国会の衆議院会館で、「裁判員制度反対院内集会」が開かれるのだ。
会場は満杯。司会は保坂展人衆議院議員と、われらが弁護士及川さんとで、サクサクと要領よくすすんでいく。まずは超党派の国会議員による「裁判員制度を問い直す議員連盟」代表の亀井久興衆議院議員があいさつ。「この制度を全会一致で可決したことに忸怩たる思いだ。その後、裁判員制度がいかに欠陥だらけで、危険なものであるかが分かった。5月21日実施を目前にして廃止、あるいは凍結をめざして全力を尽くす」
狭い室内は超満員で立ち見も出る始末。出席者は最終的に、弁護士26人、市民35人、議員14人、議員代理出席(秘書)17人の計92人に上った。
主な発言はーーーー
◆この制度には「国民に強制的に参加させ、拒否する者には罰則を課する」など、少なくとも憲法違反が4点以上ある。
◆普通、こういう問題があるから、こういう法律を作るということになるが、裁判員制度に限っては、今の制度は森法相も「何の問題もない」と言っているのに、無理やり法律を作ってしまった。ハメルーンの笛吹きに連れられたネズミのように、国民が誤った方向へ連れて行かれている状態だ。
◆今回の裁判員制度は、実は、ナチスドイツに占領されていたフランスの「参審制度」にそっくりだ。最高裁が発行しているフランスへの調査報告書でも明らかにされている。60年以上も前の、いわば「ナチスの参審制度」というべきものを、「裁判員制度」と名前を変えて導入しようとする国家権力の狡猾さと恐ろしさを知ってほしい。
◆自分は衆議院議員でありながら、この法律ができたことも知らなかった。(おいおい) しかし、大変な問題があると分かったので阻止したい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
特に興味深かったのが、実際に「模擬裁判」に参加した市民の方の発言。この男性は最初は裁判員制度に大賛成だったという。ところが、模擬裁判員になって、とにかく職業裁判官がシロウト裁判員を強引に誘導する姿を目の当たりにし、考えが180度変わったという。「自分は無罪だと判断したが、結局は裁判官の意向のとおり、有罪になった。これが実際の裁判だったらと思うと、もう二度と参加したくない」
私と吉澤さんも発言。私は、さくらネットで行ったアンケートから「人を裁くなんて、自分は絶対やりたくない」「墓場まで秘密を持っていかなければならないなんて真っ平ごめんだ」などの意見を紹介した。吉澤さんは「主権者たる国民を統治の側に強引にもっていく点に大きな問題がある」と指摘。
えん罪は増えるだろうし、国民の負担はもっと増える。何のための制度か。司法の負担と責任を減らすためだけとしたら、その代償は余りにも大きいのではないか。
写真は左から、原口議員、亀井議員(ちょっと隠れている)、綿貫議員、そして保坂さん。
余談であるが、帰り際「大野さん」と呼び止められてビックリ。夫の会社の同僚ではないか。なんと定年退職後、国民新党の糸川議員の秘書をやっているとか。世間は狭い!