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2009年6月 8日 (月)

安全・安心日本一とは? みんなで見張る社会?!

森田マニフェストで、重点政策のトップに掲げられているのが「安全・安心日本一」である。知事初めての予算編成である6月補正に、まず「移動交番」が入ったことからも、尋常ならぬ力の入れ方が伝わってくる。

マニフェストでは、千葉県の治安がいかに悪いか、これでもかというくらいに強調されている。確かに犯罪発生率は全国ワースト8位だが、これは人口が多いところには犯罪が多発するのは当たり前だから、順当といえば順当。

ちなみに、人口1万人あたりの刑法犯が多い順から挙げると、

1位大阪府(229.1人)、2位愛知県(196.6人)、3位京都府(190.4人)、4位福岡県(178.6人)、5位兵庫県(174.5人)、6位埼玉県(172.2人)、7位東京都(166.3人)、8位千葉県(165.3人)、9位茨城県(147.8人)、10位栃木県(142,0人)

マスコミが異常犯罪や凶悪犯をセンセーショナルに報道し、社会は「体感不安」で充満している。この現象を冷静に検証してみようと、6月7日、札幌学院大教授の清水雅彦さんを講師に招き、学習会を開いた。

清水さんのお話で分かったことは、警察権力が社会の隅々まで入り込んできている現実だ。90年代から全国的に「安全・安心条例」が作られていき、自治体と警察だけではなく、住民(自治会)と警察、学校と警察の連携が強化された。生活安全局が肥大化し、行政警察が拡大し続けている。

森田マニフェストはこうした「警察による暮らしの監視」システム構築の一環として捉えることができる。その証拠に、マニフェストのサブタイトルが「みんなで見張る!」だ・・・ 本当に作るべき社会は「みんなで見張る」ような社会ではなく、「みんなで見守る」社会ではないか。

犯罪の防止に警察はなくてはならない。しかし、市民が警察化することは大変危険である。ちょっとしたことで人を疑い、不信感を増幅し、信頼に基く関係が保ちにくい社会になってはいけない。

憲法学者の清水さんの言葉は、ユーモアに包まれながらもしっかりと冷静な科学的分析で裏打ちされ、大変充実した学習会だった。

その帰り道、ちょっと寄り道して、国交省の千葉出張所を見てきた。例の「直轄事業負担金」問題で、やりだまに上がっているおかしな地方負担金がここにも流れているのだ。出張所の耐震補強工事に、千葉県は2010万円負担することになっている。これがその建物↓

Kokkoushoujpg

かなり古い建物だったが、なんで千葉県が負担するのか、やっぱり腑に落ちない。

2009年6月 6日 (土)

きなだやま?それは何だと 知事の顔

皆さま、永らくご無沙汰しておりました。何しろ6月議会の代表質問の日が迫っており、毎日準備に忙殺されております。ブログのほうがすっかりお留守になってしまい、反省しきり。

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書きたいことはほどあれど・・・ うん?山? 山といえば鬼泪山(きなだやま)!

 昨日、鬼泪山の山砂採取に反対する市民団体が集まって、知事への面会を求める集会があった。鬼泪山の山砂採取と言うのは、このブログでもたびたびお知らせしているように、国有林をばっさり伐採、山を丸ごと削り取って、首都圏の埋立てやビル建設の資材にしようというもの。房総の自然を台無しにし、住民の水源をぶったぎるとんでもない暴挙であるとして、地元の住民をはじめ大勢の県民が反対をしている。

森田知事は選挙期間中、市民団体から寄せられた公開質問状にたいし、この鬼泪山の山砂採取にははっきりと「反対である」と回答した。

だがしかし、八ッ場ダムでも証明されたように、選挙期間中のことなど、当選したらドコ吹く風、あっさりと態度を豹変することなど朝飯前の御仁だから、鬼泪山も安心できない。

そういうわけで市民団体の皆さんは必死の思いで、5月21日に知事に面会を申し込み、知事の「反対」の意思を確認しようとした。

ところが案の定、知事は「面会お断り」。仕方がないので、担当の商工労働部に質問状を渡し、回答期限を6月4日として、知事が直接回答してくれることを期待し、引き下がった。

そして昨日、回答期限が来たので再び知事への面会を申し込んだが、今度もきっぱりと拒否された!(職員の説明によると、あくまでもスケジュールの都合と言うが・・・)

回答の内容は、「自然環境や森林の保全などは非常に重要と認識している。しかし、山砂採取については、現在、土石採取対策審議会で慎重に審議をしているところであり、知事の立場からは、審議会に影響を与えることにもなりかねないのんで、意思表示は差し控える」というもの。

つまり、「審議会に今はお任せ」というもの。許認可権者である知事としてのリーダーシップはどこへ消えうせたのか? 

商工労働部長の、「自分が生まれ育った地域で、山砂採取で山が丸ごと消えてしまったのを、この目で見ている。こういうことは繰り返したくないという思いである」という弁がせめてもの慰めであった。

なんだかなぁ~、という思いと、やっぱりなぁ~という思いが交錯しながら、みんな重い足取りで退散。それでも、森田知事が選挙前に現地視察をしたという説明に、髪の毛ほどの一筋の希望をヤットコサットコ見出しながら、今朝6月4日の知事記者会見の模様をインターネットで見た。

すると、驚愕の事実が!!! 以下のURLで、6月4日の開始後41分をご覧ください。

http://www.pref.chiba.lg.jp/syozoku/a_hisyo/chiji/kaiken/index.html

記者から「先月、鬼泪山の山砂問題で市民団体の方が知事宛に質問状を出されていて、今日、その回答期限だったと思うのですが・・・」と質問されている途中で、森田知事は目を大きく見開き、

きなだやま???」とハトが豆鉄砲を食らった表情。

記者がなおも質問を続けようとするが、それをさえぎって、

「ちょ、ちょっと待って、きなだやま??? きなだやま・・・・

都合三回も、初めて聞いた言葉のように「きなだやま」を連発。慌てた職員が横から「鬼泪山につきましては・・・」と代わって説明。その間、知事は黙りこくり。

なんだ、これは?! 今までずっと、担当職員から、知事には鬼泪山のことをレクチャーしていると聞かされてきた。レクチャーして理解してもらうのに時間がかかるから、会うことはできないとも説明を受けてきた。これではレクチャーしたのかどうかも疑わしいのではないか。知事の表情は明らかに、「聞いたことも見たこともない。きなだやま? なんじゃ、それ?!」だったぞ。

知事が拒否しているのか、職員がガードをしているだけなのか、どちらとも分からなくなってきた。逆に、千葉県政が県民からどんどん遠ざかり、扉を閉ざそうとしていることだけは、はっきりと分かってきた。

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