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2006年7月26日 (水)

目からうろこ!仰天!防災!

本日、第5回防災対策特別委員会。午前中は、建築物、道路、水道の耐震対策と津波対策のスライドと説明。

その後質疑。あれこれの話の中で、帰宅困難者の問題についてK委員から指摘。県民のうち80万人が県外に勤めている千葉県にとって、帰宅困難者の話は深刻な問題。国の方針で「一斉帰宅の混乱を防ぐためむやみに移動を開始しないことを基本原則とすべき」と示されているが、家族が気になって自宅に帰りたいのはやむをえない。国策はともかく、千葉県としての対策は?という質問が出て、共感した。

私は、耐震基準改定前に建てられた臨海部工場群の建物の耐震チェックはどうなっているか、と質問。

また、地域防災訓練計画の修正についても提示された。私は「子育て中の女性の視点を重視した避難所運営を明記する」という箇所について質問。乳幼児との避難所暮らしの困難さは想像に難くない。だれもが不便を我慢しながらの避難所暮らしだとしても、何とか場所の確保を市町村もしてほしい・・・。

さて、午後の講演会がびっくり・サプライズの面白さ。日本で唯一の防災学部がある静岡県の富士常葉大学環境防災学部助教授・小村隆史氏43歳。千葉市稲毛区にご両親が今も住んでいるという千葉っ子!Save0049

お座りください、と言われても、そのまま、立ちっぱなし、しゃべりっぱなし、言いたいこと言いっぱなしの大きな声の元気な先生です。

「災害」その問題は、「①生き残るために何ができるか?②生き残ってから本当の戦いが始まる。人が生きるためには「住まい」と「職」が大切。金持ちは死なないのです(地盤のしっかりした土地に、しっかりした家を建てるから)今、ジョクジャカルタに対する支援として、最大のことは、人口の9割が観光産業で暮らしている現地のために、みんなで当地に観光旅行に出かけることです」との話から始まった。私的には、「この人は信用できる人だな」との想いがここから始まった。

先の阪神淡路地震で亡くなった人の内訳は、即死4000名、即死でない外傷死1500名、関連死500名。即死者(5~15分)。外傷死のうち1000名も手遅れの人、残り500名もトリアージの発想があれば生存の可能性があったという程度。つまり、マスコミに報道されることもなく、瞬時に声も出さず亡くなった人が5500名だったことになる。これが現実。これをどう考えるか・・。

こんなことを問われたのは初めて・・・。頭の中に?マークが拡がる。小村流にいえば、防災対策に必要なのは、「構え」「仕込み」「仕切り」であるとのこと。

「構え」で防災の8~9割が決まる。災害リスクの小さな場所に倒壊しない家を建てよう。貧しいと場所を選べず、堅牢な家を建てられない。(だから、金持ちは死なない、のだという)。でも賢くなろう、今の地図の上に、古地図(一枚700円で買える)を重ねてその土地の歴史・リスクをを知って目利きになって、やばい土地に家を建てるようなおろかな事はしないようにしよう。

「仕込み」は被害を軽減、局部にするための備え。

「仕切り」は起こってしまった災害への対応。地元の祭りを仕切ったりする力のある人が被災現場でも仕切る力を持っている。利他的なリーダーシップのある人がいることが大事。(そういえば、今回の大雨災害で地域復興を仕掛けていたのは諏訪大社の御柱祭りのリーダーと地元の団結力だった、というニュースがテレビで流れていたっけ・・・。)

「災害は社会的な方向性を加速する」という話は、鳥肌もの。たとえば、戦後の日本、ドイツ(敗戦を一種の災害とみなせば、その後の復興の目覚しさは、それぞれの民族が持っていた時代の空気をそれぞれの方向へ加速したともいえる・・・良し悪しはともかく・・納得)。

「今世紀前半に必ず大地震が起きると予測されている今の日本。どんな時代の傾向を持っているのか、その空気が、大災害によって、どの方向へ加速されるのか、今の日本のポテンシャル、はどこを向いているのか、そんな大局的な見地から政策的にリスク管理、防災を考えるのは、政治家の役割でしょ」と歯に衣着せず、きっぱり言い切る小村さん。

「子ども達の人生設計の中に災害と共に生きる知恵をどのように織り込ませるか?」地元の中学生、高校生にワークショップを仕掛けたい、皆さんもこの種の活動の「仕掛け役」になってください。リスクを熟知しながら自然と折り合う生き方は、治山治水、環境教育ともつながる。・・・話題が無尽蔵に広がる小村さんでした。その後の質疑も活発で、ほんとに楽しかった!

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