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2006年9月21日 (木)

こどもの国

山倉ダムそばの「こどもの国」周辺は、私の散歩コース。そのこどもの国(20ha)が、9月いっぱいで閉園(休園)になる。その後は、民間売却を県は検討している。(写真は夕暮れのこどもの国入り口辺り)Cimg1699

山倉ダム(工業用水)もこどもの国も土地の所有者は企業庁。こどもの国は県の外郭団体である「ふれあい財団」が管理運営してきた。(企業庁からの土地の賃料は115万円/年)公社等の外郭団体の外部監査評価では同園は、赤字は問題ではあるが、低廉な入園料で多くの県民に利用されてきた施設として、施設としては、「残す」という評価となっていた。経営改善は大いにするべきという指摘をされつつ、ではあったけど。

しかし、毎年、年間2億3千万円の県費の補助金で赤字を補填し続けてきた千葉県。たまりかねて、ふれあい財団の解散に伴って、市原市にもらってくれないか、と打診してきた。県と市で話し合いがなされてきた。(上物の撤去費用として、県が提示したのは4億円の持参金をつけてもらってくれないか、という話。)それに対して、市原市は年間2億5千万の赤字が出るのなら×10年分の25億円+5億円(上物撤去費用)をつけてくれるなら、と要求。

鶴舞青年の家も、今後どうするか、方針が定まらないところ、さらにこどもの国を押し付けられたのではたまらない、との判断が働いたのかどうかはわからないが、それにしても貧乏な千葉県に、よくもまあ、ふっかけたもの。市原市はもらう意思がない、冗談じゃない、30億円も出せるもんか!と判断した千葉県は、「話し合い決裂、じゃあ、民間に公募で売却するから、いいもん!」となってしまった。8月に民間売却の公募をかけるつもりで新聞にまで発表してしまった千葉県だったが、当該地をダム目的以外に目的外使用してきたことのため、民間売却するなら国の承認を取り直さなければならない(適化法に触れる)という、ということが後からわかって、売却が間に合わず、とうとう休園となってしまったわけである。(私が聞き取りをしている段階でも、ふれあい財団の解散の話はしたけど、県担当者は9月休園の話はしなかった・・やれやれ・・まして秋の遠足を企画していた市民グループや学校や幼稚園には寝耳に水・・こんな千葉県の態度も大いに問題)

でも、ちょっと待って!ほんとのところ、赤字はどれだけ?こどもの国の収支報告を見ると、赤字は2億3千万ほど、(うち人件費が1億5千万円。かつては約2億円が人件費だったけど、正規職員を減らし、パート等で対応するようにしてきて5千万減らした)

平成17年現在で正規職員が15名、嘱託1名、パート31名などで、職員数は50名。主な職員の退職金は払い終え、ふれあい財団の解散に伴って設備投資の長期債務も一括清算し、必要経費から、入園料を含む収入を差し引くと、あれ?このままの体制で運営したとして、次年度からの純赤字は9千万円を切るくらい?

約20haを単純に公園として管理するとして諸経費は、その公園管理費としては約3000万円(委託費として人件費には含まれない)。その他に、屋内、屋外清掃やら、警備やら、イベント代やら(これらもすべて委託だから人件費におは含まれない)も加えると約1億円。(この段階では、入園料などの収入は除外して考える)

さらには、園内のレストランやその他の販売するものなど、果たして、それぞれがどれほどの赤字を出してきたのか、検証もされていない。(この分野の人手は人件費に含まれる)。話し合いをするのなら、県・市、双方で存続を前提として緻密な数字による検証が必要だったのではないか、と悔やまれてならない。

民間売却を必ずしも否定するわけではない。しかし、もっと市民の声を聞いてから市としての決断があってしかるべきだったのではないか、と強く思う。

こどもの国を利用している市民は2割ほど、残りは市外の人だから、そういう施設に市の税金を使うのは、いかがなものか、という声がある。冗談じゃない!市民以外が使ってくれる場所が、市原市にどれだけあると思ってるの!ゴルフ場、海づり公園、養老渓谷、そして、こどもの国、だったじゃないですか。市外の人が訪れてこその「観光」スポットじゃないの?

さらにこんな声もある。ゴルフ場や養老渓谷は市外の人がお金を落としていく経済効果がある。こどもの国にはそんな経済効果がない。ちょっと待って!・・・他から来た人が、お金を落とさなければ税金を投入する価値がない?卑しくもかつて市の総合計画で、こどもの国周辺をを文化の核と位置づけてきたじゃないですか!文化を収益性だけで計ってほしくない!どれだけたくさんの子ども達が、ディズニーランドとは一味違う施設として、ここで一日過ごしてきたことか。子どもの心に思い出の場所として残ってきたことか。豊かな情操として心に残る、それだって文化じゃないですか!私も子ども達が幼い頃は、東京や横浜から友人が来ると、それぞれの子ども達をこどもの国で遊ばせながら旧交を温めたものです。「いいねえ。市内にこんなに手軽に子どもを遊ばせられる場所があって」とうらやましがられたものです。

どんな形で市原に残すことが、市民にとって、とりわけ子どもたちにとって一番心豊かになれる場所になるのか、もっともっと、市民の声を聞いてほしい。民間売却となれば、もはや、市が口を出す余地はなくなる。全部を入園料を取る今のような形で残さなくても、部分的に残し(たとえば、ゴーカート、列車、ローラースケートなど)、後は公園として広く開放する方法だって考えられる。袖ヶ浦公園のように、愛情ある地元団体に指定管理者として管理運営してもらう方法はないのだろうか?

いずれにしても、もっと、調査を!もっと粘り強い話し合いを!と切に望むばかりである。写真は、山倉ダムこどもの国側。夕焼けの湖面です。Cimg1702

反対側。企業庁の土地でものすごくすてきだけど、野暮なフェンスで立ち入り禁止。もうかれこれ、20年以上!Cimg1701 Cimg1705

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