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2007年2月13日 (火)

むらさき花だいこん

金沢在住の親戚、Oさんから、「むらさき花だいこん」という絵本が送られてきました。Save0004_1

忙しい選挙戦の激励ということでの御本です。原作者は元小学校教師の大門高子さん、そこに美しい松永禎郎さんの絵がついています。南京大虐殺の惨劇の加害者として戦争に加担させられた若き兵士の目線に立って書かれた創作絵本です。

風に揺れる紫色の花だいこんの十字の花にまつわる物語。

昭和11年、男たちは生き方より死に方を、女たちは涙のかくし方を、子ども達は人を憎むことを教えられ・・・

・・・兵士達は人々を銃でうち、剣で刺していきました・・・やがて、人間の心をなくし、角のない鬼になっていきました。Save0005

古く美しい街であった南京は、戦火で焼き尽くされ、銃声がとどろき、女達のすすり泣き、日の丸の旗が掲げられた城門には無数の銃弾の跡・・・Save0006

やがて兵士は野戦病院へ運び込まれ、これまでのことを思い出すと身体がふるえてなりませんでした。

そして、兵士はある日、戦場でさまよう一人の少女から一輪の花をもらいます。それが紫色の花だいこんの花、(略)・・・兵士はその花の種を持って帰り、庭に撒き、花を咲かせ、その後、戦争を忘れないために、日本各地のあちこちにまきました。

読後「蟻と兵隊」の映画を思い出しました。むりやり戦争に加担させられた若い兵士の苦しみが、あまりにリアルに描けているからです。

このお話に触発されて、各地に紫金草ネットワーク合唱団が誕生しているそうです。Oさんは、金沢でも合唱団をつくり、国内外で公演活動を行っています。

言葉はやさしいのに、鋭く、戦争の辛さが胸に迫ってきます。もちろん、絵は、戦火の南京の怖い絵も、やさしい花だいこんの絵も、どのページもすてきです。機会があったら、是非手にとってご覧ください。

本日は、やさしい気持ちでの日記。Oさん、ありがとうございます。最後の絵は、花だいこんを差し出す少女。Save0008_1

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